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星耕舎農場は次の目的をもって設立されました。
第一及び第二の目的を達成する最良の方法として私たちはバイオダイナミック農業の代名詞であるデメター認証農場を目指しています。現在は世界中でデメター認証制度でその品質が保護されているバイオダイナミック農業の始まりは、近代農業の黎明期と時を同じくするように1924 年まで遡ります。「農場有機体」という概念が初めて示されたのはオーストリア・ドイツで活躍した思想家ルドルフ・シュタイナーが行った連続講義「農業講座」の中でした。この講義の中で、シュタイナーは、森羅万象の相互依存性という今日では既成概念となった生態学的視点から、作物の混植、輪作や家畜の飼養を通して農場内の生命・物質循環が行われ、そこに立脚した農業の概念を提唱しました。この基本的な農場有機体という概念が全ての考えや行動の基本となっています。
第三の目的を達成するには出来るだけ多くの人に農場に来て頂いて農作業に参加して頂くのが良いと考えています。勿論参加は自由であり強制するものではありませんので気軽に訪問だけでもして頂ければと思います。種播きと収穫だけでも参加することができれば食する時の喜びが倍加し、さらに健康にも寄与するばかりでなく、有形無形の収穫物を得ることもできます。
圃場面積は取得地は3.8haですが圃場は全て有機認証を取得している農地です。水田1.2haは2008年に購入しています。耕作地には、アスパラガス、春小麦、人参、南瓜、馬鈴薯、玉葱、大豆、小豆などを作付けしています。水稲田は長い間慣行の水田でしたが2003年から有機認証圃場となっていた水田です。2007年より500番調剤と調合牛糞の散布を開始して、農場有機体の形成を目指しています。また2008年に雌牛1頭を導入し、翌年ジャージ種の雌牛、次の年に黒毛和種の受精卵移植で雌牛が生まれました。2011年にジャージー種の雌牛1頭を売却し、ジャージー種1頭と黒毛和種1頭の繁殖牛体制です。牛2頭だけでは思うように全圃場に施用するだけの量の堆肥ができず、生産高も慣行栽培の半分程度の状況です。
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